先日、Yシャツを買おうと、Yシャツ専門店に入りました。
私は、その店の商品デザインや商品数の多さが気に入っており、よく利用しています。

商品を眺めていたら、ふと1枚のボードに気づきました。
ボードと言ってもA4サイズで小さく、それも目立たない場所に置かれています。
そこには「当店のYシャツは、標準用と細身用の2種類を用意している」という旨が記載されていました。
それを読んで初めて、このお店にはそんな商品区別があることを知りました。
早速、細身用を試着してみると、私の身体にピッタリです。
店員に話を聞くと、Yシャツのサイズは以前から2種類用意してあるとのことでした。
そんなことも知らず、私は今まで標準用のYシャツを購入していたのです。

サイズを2種類用意してあるのは、この店の強みであり価値です。
それがお客様に伝わっていないのは、大変もったいないことです。
伝わっていない価値は、ないのと同じです。
実はこの例のように、会社側は伝えているつもりでも、お客様に伝わっていない、ということはよくあります。

たとえば、DMの反応が悪い原因は、封筒内の中身にあるのではなく、 そもそも開封されていないのかもしれません。
POPを書いても、お客様の導線や目線から外れた場所に置かれてあれば、読まれることはありません。
ホームページも同様です。検索エンジンに引っかからず、誰からもアクセスされなければ、存在していないのと同じです。
価値を伝えるためには、まず目立つこと、存在に気づいてもらうことが重要です。
たったそれだけで、価値の伝達力は格段に上がります。

販促物や広告物を見直す際には、そもそも気づかれているのか?読まれているのか?という視点で検証してみてはいかがでしょうか。