共感とは、同じものを感じ、同じ経験をすることです。
共感される文章とは、読者に「私も同じ経験があるわ」「同じ考えだわ」と思われる文章のことです。
共感されることで、読者から親近感を持ってもらうことができます。
人は、親近感を抱いた人の話に耳を傾けます。
もし、母子家庭への社会保障制度を充実させる法案を訴えるなら、母子家庭経験者の議員が訴える方が支持を得ます。
「私も母子家庭です。国の制度には以前から不満がありました」と。
同じように母子家庭への社会保障を訴えるのでも、経験者から訴えられる方が共感されます。
読者と同じ経験や立場に立つことで、心理的な距離を縮めることができるのです。
読者に共感される文章を書くには、読者を理解しなくてはいけません。
そのためには、読者と同じ経験や生活をするのが一番です。
化粧品のセールスレターを書くときは女装する、という人がいます。
女装することで、女性の気持ちが多少なりとも理解できるというわけです。
セールスレターのできが違ってくるそうです。
俳優の妻夫木聡は、映画「悪人」の役作りのため、3ヶ月間土木作業員のアルバイトをしました。
役と同じ経験をし、気持ちを理解することで、いい演技ができるからです。
文章も演技も同じです。
相手を理解できなければ、共感されるものはできません。
共感される文章は、頭では書けません。
今までの経験や体験が、文章ににじみ出てくるのです。
熱意は、手間とスピードで伝わります。
文章も、手間とスピートを持たせることで、熱意を伝えることができます。
まずは手間について説明します。
私の知る方にニュースレターを手書きする人がいます。
文字やイラストを手書きするのは大変な手間です。
それだけ、想いを込めて書いていることが伝わってきます。
バレンタインに、本命に渡すチョコはよく手作りされます。
それは、手作りにすることで「熱」を表現しているのです。
手間をかけるということは、それだけ熱意があるということです。
最近では便利な道具が増えたため、手間をかける人が少なくなりました。
だからこそ、手間をかけた贈り物や手紙がより喜ばれるのです。
続いては、スピードについてです。
仕事をお願いして、締め切りよりも早く仕上げてくる人には熱意があります。
レスポンスの速さは、熱意の表れです。
初対面で会った翌日に「本日はありがとうございました」と、お礼のハガキが届けば驚きます。
それが、2,3日後に「昨日はありがとうございました」では驚きません。
「本日」と「昨日」では、比べものにならないほど差があります。
同じ行動でも、早いか遅いかで印象は大きく変わります。
人は、スピードで熱意を感じる生き物なのです。
同じ文書を送るのでも、手間とスピードがかかったものは人を感動させます。
コピーライティングは、うまく書けばいいものではありません。
人の心を動かすのがコピーライティングです。
文章が多少下手でも、熱意があれば人の心を動かすことができるのです。
紙質を変えることで触感による情報伝達が可能になります。
良質な紙であれば、見た目も良くなります。
私は以前、大規模なイベントをする際に、高級和紙で案内を送っていました。
高級和紙を使うことで、真剣に読んでもらえるからです。
また、イベントの趣旨からも、高級和紙が合っていたからです。
結果、600人もの人を動員することができました。
紙質を変えることでメッセージ性を強くすることや、重要性を強調することができるのです。
紙も無言のメッセージを発しているのです。
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人の感情は、行動を書くことで表現できます。
「私は、理不尽な態度に怒りを覚えた」と書くよりも、
「あまりにも理不尽な態度に、私は拳を強く握りしめ、相手を睨みつけた」と書くことで、怒りの感情と情景を描写することができます。
感情をそのまま書くのではなく、行動を描くことで感情を伝えられます。
文章を書く際は、自分がどんな立ち位置で書くのかが重要です。
教える立場なのか、それともフレンドリーな立場なのか。
立場によって、文章の書き方が変わってきます。
会社のイメージも文章に影響します。
医療関係の会社であれば、それこそふざけた文章は通用しません。
雑貨や美容室なら、フレンドリーな文章でもウケるでしょう。
自分はお客様からどう見られたいのか。どう言う立場にいるのか。を考慮して文章を書く必要があります。
大切なことですので、ぜひ一度考えてみてください。
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同じ言葉でも、ひらがな、カタカナ、漢字では受ける印象が違います。
たとえば
「きれい」「キレイ」「綺麗」は、同じでも意味でも印象は違います。
「簡単」「カンタン」では、カタカナの方が簡単そうです。
「馬鹿」「ばか」「バカ」でも印象は随分と違います。
私個人としては、ひらがなの「ばか」と女性に言われてみたいです。
このように、同じ言葉でも印象を変えて伝えることができます。
状況や伝えたいイメージによって使い分けるようにします。
語尾には「だ・である」調と、「です・ます」調があります。
上記の2つは、あくまでも基本です。
ほかにも語尾に「ね」を使ったり、方言を使うこともできます。
語尾の使い方でずいぶん印象が違ってきます。
「好きな夏の果物と言ったらスイカだ」
「好きな夏の果物と言ったらスイカです」
「好きな夏の果物と言ったらスイカですね」
「好きな夏の果物と言ったらスイカじゃけん」(広島弁)
と、語尾の使い方で印象が変わってきます。
人に何かを教える文章なら、「だ・である」調。
少し低姿勢で書くなら「です・ます」調。
人間関係を気づくのであれば、柔らかい語尾がいいです。
お客様が地元の人であれば、方言を使うのもいいでしょう。
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実は、私はガンダムが大好きです。
ファーストガンダムから、最近のガンダムUCまで全て見ています。
特に、Wガンダムは大好きです。(デュオ・マックスウェルの大ファンです)
ガンダムだけではなく、エヴァンゲリオンやコードギアスなども大好きです。
ロボット系以外には、鋼の錬金術師、イヴの時間なども好きです。
基本、私はアニメ好きです。結構多くのアニメを知っています。
このように、少し自己開示することで、親近感を抱いた人もいるでしょう。
同じような趣味や、同じ出身地などがあるだけで、親近感を抱くものです。
私と同じ、ガンダム好き(特にWが好き)な方とは、おそらくすぐに気が合うはずです。
自己開示しなければ、親近感を抱かれることはありません。
文章の中に、自己開示している箇所があるだけで、すいぶんと人間味のある文章になります。
「なに」にこだわっているのか、だけでなく、「なぜ」こだわっているのか。
「なに」を目的に事業をしているのか、だけでなく、「なぜ」それを目的にしているのか。
これが大事なのです。
私の実体験を1つ紹介します。以前、あるホテルで宿泊した際の話です。
フロントでチェックインをしていると、募金箱が置いてありました。
「当ホテルでは○○国に寄付をしています。寄付にご協力ください」と書かれていました。 募金活動自体は悪いことではありませんし、賞賛されるものです。
しかし、私は疑問を持ちました。「なぜ、寄付をしようと思ったのか?」「なぜ、その国なのか?」「なぜ、寄付という手段を選んだのか?」
私はホテルの募金活動に、全く共感しなかったのです。
私ならこう書きます。
「私は、以前○○という国に行きました。○○国は、内戦が続き子供たちが貧困に苦しんでいました。衛生状態も悪く衣食住がままならない状態です。
現在、私どもはホテル業を営んでいます。ホテル業に携わる者として、できることは何かと考えました。その結論として○○国の子供たちに休まる家を提供することを思い立ち、収益の一部を寄付することにしました。この活動に共感されましたら、募金活動にご協力ください」
このほうがずっと共感できます。
このように、人は「なに」ではなく「なぜ」に共感します。
「なに」と「なぜ」はセットで語るものなのです。
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フォントは、メッセージ性によって使い分けます。
例えば 寿司であれば筆字。
若い女性客向けメッセージなら丸文字。という風に使い分けます。
フォントの使い方で、印象は大きく変わります。

メッセージと一貫したフォントを使うことで、強い印象を与えます。
私も以前は、「フォントで、大差はないだろう」と思っていました。
ですが、フォントで文章全体の読みやすさやデザイン、そしてメッセージ性が変わることを体験し、考え方が変わりました。
今では、いいフォントがないかと、時々探しているぐらいです。
文字をどう見せるかも大切な表現手法なのです。
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「ありがとうは」魔法の言葉です。
「ありがとう」があるだけで、愛情を感じます。
新幹線や飛行機に乗った際に、英語でアナウンスが流れます。
アナウンスの最後は必ず「サンキュー」と流れます。
最後に「サンキュー」と流れるだけで印象が違ってきます。
文章でも同じことが言えます。
文章の最後を感謝の言葉で締めるようにします。
「お力沿いに感謝しております」
「いつも、ありがとうございます」
「最後まで、お読みいただきありがとうございます」
感謝の言葉があるだけで気持ち良くなります。
ぜひ、最後に感謝の言葉を書き加えてみてください。